空のカケラ
図々しい男
悟浄がぐだぐだしてます。
モブが出てきます。人間です。(人間ですって何)
連休明け、出社するとすぐに八戒が駆け寄ってきた。三蔵の顔を見ると驚いたように少し目を見開き、顔を覗き込むようにして声を掛けてくる。
「三蔵、大丈夫ですか?」
寝不足で、普段からあまり愛想が良いとは言えない顔をさらに不機嫌そうにしているのを見兼ねてか。眉を下げ、心配げな表情だ。
「フライトに支障はない」
「それはもちろん、信頼してますけど。そうではなくて……」
少し言い澱む様子の八戒に、三蔵は察した。察されたということを、察した。同時に、コイツの情報網はどうなってんだと思う。しかし教えることは何も、ない。
「墓参りならしてきた」
「え? ああ。そう、ですか。……あの、悟浄があなたに失言をしたって――」
「そんな名前の奴は知らん」
話をぶった切って再び歩き始めた三蔵を追いかけてきて、八戒は尚も続ける。
「長髪で赤い髪の整備士。覚えてるでしょう?」
「知らんと言っている」
「それで、その人は悟浄っていうんですけど」
相変わらず、都合のいいことしか聞こえない良い耳をしている様だ。
「実は僕の古くからの友人で。三蔵を知ってるかって、先日急に電話がきたんです」
「一切話すことはないと言っておけ」
「まぁそう言わず……。彼にも理由があって――」
「理由があれば失言をしてもいい、と。そう言いてぇのか」
三蔵は半分ムキになって言い返す。
「そういうことを言っているんじゃありませんよ、三蔵。もちろん悟浄が悪いと僕も思っています。ただ、謝罪したいという彼の言葉を、少しくらいは聞いてあげてもいいんじゃないですかと、そう言ってるんです」
八戒は三蔵の前に回り込んで、語尾を強めてそう言う。悟浄というやつと八戒がどういう関係か知らないが、八戒がここまで言うのは珍しいなと三蔵は思った。
「今日は国内線の往復で帰ってきますよね。退社する頃の時間を伝えてありますから、悟浄が居たらきちんと話を聞いてあげてください」
「……気が向いたらな」
「それでもいいです」
三蔵が悟浄の話を聞くことを信じて疑わない物言いと、自分の勤務状況を把握されていることにムッとするが、コイツは昔からそういうやつだ。いくら上に口止めをさせても、八戒にはどういうわけだか情報が伝わってしまう。こういうときは言う通りにしておいた方が、後々面倒が少ないことも経験済みである。
最後にもう一度、「お願いしますね」とまでいう念の入れようであった。今日は八戒とは別の便でのフライトだったので、さっさと出勤を済ませて今日の気候や運行情報のチェックをする。八戒のことも、悟浄というやつのことも頭から追い払い、目の前のことに集中した。いつも通り、完璧に。ミスは許されない。ましてや、私情のせいで操縦をミスしたなんて本当に笑えない。今までだってそうやってやってきたのだから。
今日の便を担当するメンバーとブリーフィングをし、操縦席に座る頃には三蔵の頭の中はスッキリとして、まるで嵐の前の静かな晴天の空のようだった。
*
―――そのせいで。
すっかり、忘れていた。
「よぉ」
なんて。
今日の晩飯はどうしようかなどとぼんやり思いながら退社をした後、駐車場の入り口で赤髪が待ち構えていたことに心底驚いてしまった。にわかに頭の中で風が渦巻き始める。そして、一瞬で先日までの記憶がフラッシュバックし、生白い機体と光明の生前の穏やかな笑顔、そして墓参りの時の光景が脳裏に点滅する。
「え、ちょ、え?!」
知らぬ内に、頬に一筋の雫が零れ落ちていた。小さなそれは地面に落ちることはなく、三蔵の肌に染みて消える。
自分でも驚いて対処しきれない間に、赤髪がわたわたと慌てている。
「そ、そんなに嫌だったんか、ごめん。すぐ消えるから。もうアンタの前には、現れないから。でも、最後にちょっとだけでいいから話がしたくって」
伸ばしかけ、引っ込めた手をぐっと握りしめているのを眺める。俺は今、泣いてる。何故だろう? と、赤髪の白くなるほど握られた拳を眺めながらぼんやり考えた。
「名前も名乗ってなくて、悪かった。俺は悟浄。沙悟浄。俺の親父は、アンタのオヤジが乗っていた飛行機の整備士だった。昨日のことについて、謝らせてほしい。失言だった」
深々と頭を下げる悟浄。
「……」
三蔵が何も言わないので、恐る恐る、悟浄は腰を折ったまま顔を上げて様子を見てくる。そこでようやく、三蔵は湿った頬を拭って目を合わせた。
「お前の父親が何者であろうと、俺には関係ねぇ。失言というのは、お前の言動に対してか? それとも、お前の親父についてか? もし後者なんだったらそれこそ俺はお前と会ったのはなかったことにする。さっさと俺の目の前から消えることだ」
「……ッ」
どうやら、明確にそういう意思を持って来たわけではなかったようだが、言われて図星だと気づいた様子だった。再び目線を地面に下げた悟浄は、ゆっくりと身体を起こして三蔵の目をまっすぐ見る。
「ごめん、俺、バカだから。飛行機のことしかわかんねぇバカだから。三蔵……で、いいんだよな? 三蔵さん、―――今から飯行こうぜ」
今度こそ、心底驚いた。悟浄が三蔵の目の前に現れた時よりも驚いた。聞き間違いかと思ったが、どうやらそういう感じでもないようだ。
「てめぇはバカか? なんでそうなるんだよ。俺の前から消えるか死ね」
「うわっ、美人なのに結構口悪いのな……。こういうのって、うまい飯でも食って腹割って話すしかなくね? もう仕事終わりなんだろ?」
悟浄は大真面目でそう言う。さっさと消えるって話はどうした聞いてねぇのか八戒と同じで都合のいいことしか聞こえねぇのか、と思った三蔵だったが、
「………それで、気が済むんだな?」
単純に、気が向いた。
「うまい飯でも食って」と大真面目に言うから、なんとなく、本当に少しだけではあるが、話を聞いてやってもいいかもしれないと思った。
別に三蔵は常に不機嫌なわけではないが、確かに少し短気なところはある。定刻通り、マニュアル通り。気候や運行情報の変化には柔軟に対応するが、一度操縦席に座れば完璧に業務を遂行する。「修羅か羅刹のよう」なんて言われるのは半分以上が羨望ではなく皮肉である。そのため、他の乗務員と衝突することも少なくなかった。そして最終的には、相手を言い負かして自分の意思を通すのが三蔵の常だった。まだ機長になって間もない頃は「酒でも飲みながら腹割って話し合あおう」と何度言われたことか。パイロットは、基本的に飲酒はご法度である。フライトの十二時間前から飲酒をしてはならない。昔なら二十四時間前から飲まないのが暗黙の了解であったとも聞く。そんな相手に、そういう誘い方をするやつの気がしれなかったものだ。
後から思えばそういう大人の付き合いというか、言葉の綾であったのだろうとも思う。けれど、本来の生真面目な性格のせいか、三蔵にはそれを黙って飲み込むことはできなかった。
それを、あのいかにもチャラそうな見た目の悟浄と名乗った男は、誰よりも「酒でも飲んで」と言いそうなものなのに「飯でも食って」と言った。整備士の悟浄はパイロットの事情を知ってはいても、意識としてはそれほどないに違いないのに。
「俺ももう仕事上がったところだから。俺の知ってる店でいいかな。三蔵さんは車?」
「どこでもいい。車だが」
「俺バイクだから、乗せてもらってもいい?」
「てめぇ、そこまで許してやったつもりは―――」
「いい店知ってんだけどさ、ちょっと道がややこしいんだ。俺は明日夜勤だから、バイクなくても大丈夫だし」
「てめぇの問題はどうでもいい」
「なぁ、三蔵さんの車ってどれ?」
「貴様…っ」
相変わらず話を聞いていない。耳というより、頭がイカれているのかもしれないと本気で心配してしまうレベルだ。もうどうやら、ここで立ち話で終わらせるつもりも、一人で帰るつもりもないらしい。三蔵のことなどお構いなしだ。しかし一旦了承してしまった手前、三蔵もこうなったらなるようになれと開き直った。昔なら噛みついて吠えていただろうが、今ではもう面倒臭さが勝ってしまう歳になってしまった。
「ッチ。乗るならその少しはマシな上着を下に敷け。その汚ぇ服で座ったら殺す」
「死ねとか殺すとか、綺麗な顔してほんっと物騒なこと言うよな」
「乗るのか、乗らねぇのか」
「乗る乗る、乗ります。って―――え、これ?」
三蔵の視線の先には、左ハンドルで真っ黒の車。愛車のファントムである。
「え、お前って…」
「汚すなよ」
「う、うん」
悟浄は右側の助手席に周り、慎重にドアを開けて上着を脱いで内側をシートに向けて敷いている。そこまでやれとは言っていないのに、靴まで脱いで膝の上に抱えて慎重に座る姿がなんとも珍妙で、声に出さず三蔵は笑った。
三蔵も運転席に乗り込み、エンジンをかける。長い手足を精一杯縮こまらせて助手席に座る悟浄に、まぁ、乗せてやるのも悪くないかと思った。
*
悟浄が案内したのは、空港から三十分ほどの小さなレストランだった。確かに、ギリギリ車がすれ違えるほどの小さな道を進み、畔道を進み、ようやく着いたその店は道案内がなければわからなかっただろう。
慎重にドアを開け、まず靴を地面に置いて靴を履き、上着をそっとシートから取りあげて、それからようやく悟浄は深呼吸をした。
「あー、疲れた…」
「息をするなとまでは言ってない」
「わかってるけど、なんか、俺息しちゃいけない気がした」
「なんだ、自覚があったのか」
「え? マジ? 冗談のつもりだったんですけど」
「さっさと入るぞ。寒い」
「今のどういうこと?!」
九月中旬。悟浄はまだまだ半袖で過ごしているし、むしろまだちょっと暑い。それなのに三蔵は寒いと言ってさっさと店内に入っていってしまった。悟浄は慌てて後を追いかける。
「いらっしゃーい。って、あれ、悟浄?」
「よ。奥の個室、空いてる?」
出迎えたのは、白いシャツに黒い前掛けを着た髭面が似合う男。
「ああ、いいけど。そちらは?」
「こっちはうちのパイロットの三蔵さん。いやー、俺の整備の腕に惚れたみたいでいろいろ話を聞きたいって―――」
「貴様死にたいのか」
「いいからいいから。とにかくちょっとお邪魔するな」
「お、おう……ごゆっくり……」
悟浄は三蔵を連れて店の奥にある個室へ入った。四人掛けのテーブル席に向かい合わせで座る。ほどなくして水を持って来た先ほどの男に悟浄が礼を言って、店員が立ち去ってからようやく顔を見合わせた。
「この店の紹介から入る?」
「どっちでもかまわん」
「じゃ、一応。さっきのがこの店のオーナーで、大和(やまと)さん。俺の先輩にあたる整備士だったんだけど、どうやら料理の方が才能あるらしいってんで料理人になったんだ。飯はマジでうまい。けど、飛行機好きは抜け出せなくて、今はこうして空港の近くで店を構えてるってわけ。場所が場所だけに、隠れ家って感じでさ。同僚とも来るけど、割と俺は一人で来ることの方が多いかな。あ、酒もうまいぜ」
そう言って、水をぐいっと一気に煽る。三蔵も黙っておしぼりで手を拭き、なんとなく手持ち無沙汰で畳んでは開きを繰り返した。
何か食べたいものはあるかと聞かれたが、なんでもいいと答えると適当に何品か注文していた。ウーロン茶と共にお通しが運ばれてきて、それからほどなくして頼んだ料理も揃った。レストランの程ではあるようだが、要するになんでも屋らしく、居酒屋のようなメニューがテーブルに並ぶ。それを少しずつつまんで小腹を満たした。その間に会話らしい会話もなく、ただ料理に舌鼓を打った。なるほど、確かにどれも美味しい。
黙って食べているのを美味いと取ったのか、悟浄も三蔵の様子を伺ってから食べ始めていた。お互いに一息ついたところで、悟浄がじっと三蔵を見る。
「で、なんか、その、うまく言えないと思うから単刀直入に言う。三蔵さんの――」
「その『さん』付けはやめろ。気持ち悪ぃ」
「えっとじゃあ、三蔵、の」
いかにも軽いノリで呼びそうなのに、どこか無理して「さん」を付けて呼ぶのが窮屈そうに見えて気になった。だいたい、敬語がうまく使えてない時点で諦めが悪いというか。そこだけ妙に気を使われるのが逆に気持ち悪かった。
「オヤジさん、つまり、光明さんの乗っていた飛行機を整備してたのが俺の親父で、それが墜落しちまったのは整備がきちんとできてなかったからって言われてて…。つまり、三蔵のオヤジさんを死なせちまったのは俺の親父ってことになる。のに、あの時は軽率なことを言っちまって悪かった。ごめん」
がばりと、テーブルに額がくっつきそうなほど頭を下げる悟浄の赤い髪を眺める。だから、こいつは何を謝っているんだ。
「それはさっき聞いた。そして俺の答えも変わらねぇ。お前の親父とお前は関係ねぇだろ。そもそも俺は、別に整備した奴のことを恨んじゃいねぇ。偶然事故が起きて、偶然その時の機長が俺の父だった、というだけだろうが」
顔を上げた悟浄はそれでも納得ができない様子だった。
「けど、そうだったとしても、俺は三蔵に向かって嫌なこと聞いちまって、それで怒らせて……」
「ああ、それは、そうだな」
「だろ? だから、せめてそれだけでもアンタが認めてくれねぇと俺は一生後悔する」
「それこそ知ったことじゃねぇ。それに、俺も気が動転しただけだ。確かにムカつきはしたが、てめぇのことを俺は知らなかったし、てめぇも俺のことを知らなかった。事故と同じだ。避けようがないだろ」
「そりゃあ、そうかもしれねぇけど…」
「そもそもうざってぇんだよ。何度も謝られるのも、その赤髪も。てめぇらがどういう関係かは知らねぇが、八戒にまで色々言われるだろうが」
「髪は関係なくね?! あぁ、八戒は昔同居してたことがあって…」
「………」
「あ、いや、お前が何思ってっかはだいたい想像つくけど、俺たちそういう関係じゃないからな? 色々あって同居はしてたけど、成り行きっていうか、行きずりっていうか、ただの友人だからな!」
聞いてもないのに慌てて弁明している。別に疑ってはいない三蔵だったが、そう必死に言うと余計に怪しいぞとは思っても口には出さなかった。
その後、明確に言葉にしたわけではないけれど三蔵に許してもらえたと思ったのだろう。悟浄は来た時の緊張気味だった表情を幾分和らげて残りの料理を平らげた。三蔵はもともとそんなに食べる方ではなかったので、エイヒレの炙り焼きにマヨネーズをたっぷりつけて少しずつ食べながらウーロン茶を飲んでいた。
皿の上のものを食べつくし、二人とも煙草に火をつけた。この店は分煙で、さらにこの個室は喫煙可能な部屋だった。まぁ、喫煙者である悟浄が常連である時点で全面禁煙だとは三蔵もさらさら思ってはいなかったが。
「三蔵、俺、ちょっと飲んでもいい……?」
美味いもので腹が満たされ、一服したところでどうしてもアルコールが欲しくなったらしい。気持ちはわかる。まぁ、酒に弱い方でもなさそうかなと思い「好きにしろ」と答えた。三蔵がフライトと車の運転もあるため飲めない手前、申し訳なさはあるらしく「ここは俺が奢るから」なんて殊勝に言うもんだから「当たり前だ」と答えてテーブルの下の足を踏んづけた。
「だからぁ! 俺の親父は! 悪くないんだって!」
「……煩ぇ」
最初にビールを頼み、やっぱりうまい! と言って、「もう一杯、いい?」と言い始めてもう五回は同じセリフを聞いただろうか。安心したのか、たかが外れたように口もグラスもよく回る。
「俺の親父は、自殺したんだ……しかも、愛人と。で、俺はその愛人の子供ってわけ。世間からの非難と、でもほとんどは、プライドが傷つけられてたせいだと思うんだよね。ほんっとーに、飛行機バカな親父だったから……」
四杯目から飲み始めた日本酒をぐいっと煽り、勢いのついた口は止まらない。
「三蔵、わかる? 俺、殺されかけたの。なんでだと思う? 一緒に無理心中させられるとこだったんだぜ? まぁ、こーして今は生きてるわけなんですけどね。ははっ」
自虐気味に己の過去をつらつらと喋っているのに時折相槌を打ってやる。こいつ、家に帰れるのか? と、面倒が増えそうなことに三蔵は頭痛がしそうだった。三蔵と同じように、今回の件で色々と思い出されることがあったらしい。悟浄が三蔵に許しを請うために話しているわけではないことはわかっていた。ただ、思い出したことを、その時言えなかったことをアルコールに任せてぶちまけているという感じだった。
「そんでね、俺は親父の本当の奥さんの家に引き取られたんだけど、やっぱり俺見ると思い出すみたいで、ヒクッ、ほら、この頬の傷、かあさんに付けられたんだぜ。へへっ」
言っている内容と表情がちぐはぐである。傷を付けられたと言いながら嬉しそうに笑う悟浄は見ていて気分が悪かった。
「てめぇ、その辺にしとけよ」
「え、なに? 三ちゃん」
「誰が三ちゃんだ……っ!」
「失礼します。お水お持ちしましたー。あーあー。悟浄お前飲みすぎだろ」
掴みかかろうとしたところに大和と呼ばれていた店員が入って来た。悟浄にしてみれば間一髪ではあるが、本人はまったく気づいていない。
「こんなになるなんて、珍しい。アンタ、コイツどういう関係?」
「一発ぶん殴ったら懐いてきやがったんだ」
「っぶ、ぶははははは! まじか! そーかそーか。仕方ねぇな」
バシバシと背中を叩かれた。ぐっと眉間に皺を寄せたら謝られる。
「悪い悪い、癖でな。コイツこのままいくと寝ちまうよ。会計は今度来た時払わせるから、そろそろ帰った方がいいな」
「ッフン」
ペットボトルのミネラルウォーターを持たせてくれ、車まで悟浄を運ぶのを手伝ってもらう。コイツ、車の中で吐かねぇだろうな……。
「じゃ、悟浄のこと頼みますよおにーさん」
「ッチ」
バンッと助手席のドアを手荒に閉める。悟浄はミネラルウォーターを飲み、今にも眠りそうだ。
「飯、美味かった」
車に乗り込む前に大和にそう言うと、にかっと笑って「またお待ちしてます」と頭を下げて見送られた。
さて、この図々しい酔っ払いとの夜のドライブをどうしたものだろうか。
ヘッドライトの照らす先は、真っ暗な夜道ばかりである。